「なんだよ……なんだってんだよ……!」
不毛な自问自答だと彼自身も认识している。
それでも问いかけずにいられなかった。
自分がキックボクシング界のホープであること、男が女に负けるなどありえないということ、性的な部分でサリアに蹂躙されたこと。一番许せないのは最后の部分だ。
(俺はあの女に秽された……絶対に许さない!)
童贞であることに引け目を感じたことはないが、何故か今はそれが恨めしい。
ここがバトルファックの场であることを差し引いても屈辱的だ。
「次のラウンドでぶっ倒してやる!!」
ラウンド开始前に立ち上がり、対角线上にいる相手を睨んで拳を合わせた。
「ふふっ」
グローブ同士をぶつけてバシバシ音を立てる健士を见て、サリアは余裕たっぷりに微笑むだけだった。
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彼女にしてみればすでに全てが终わっているのだ。
あとはどのように料理するかを悩む段阶に来ていた。
そして第3ラウンド开始のゴングが鸣り响いた。
「おりゃああああああああ!!」
それは意外性のある攻撃だった。
コーナーから飞び出した健士は、サリアの间合い远くからキックを放ったのだから。
(こうなりゃ耻も外闻もない。倒して胜つのみだ!)
ボクシングルールでやるといい出した自分を否定するような行为に会场内はブーイングの岚となり、実况者も思わず叫びだすほど騒然となった。
だが目をみはる猛攻に、すぐに会场のブーイングは声援に変化した。
「やるじゃねえか兄ちゃん! 早く倒せー」
「俺はお前に赌けてるんだ。胜ってもらわなきゃ困る」
「健士サーン! 顽张って!!」
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时々耳に届く声援を胸に、健士はようやく全开でサリアを责めることができるようになった。
スタミナ切れなど全く感じさせないキックとパンチをサリアは慎重に回避してゆく。
「いい倾向だわ。でもね……」
ガシッ!
「捕まえたわ」
左ジャブのあとのキックを軽々とキャッチしたサリアは、そのまま脚にまとわりつくようにしながら身を寄せた。
「顽张ってる男の子にはご褒美をあげないとね?」
ちゅ……
「うああああああああっ!」
健士の手足から瞬时に力が抜け落ちる。
今まで张り诘めていた紧张が、たった一度のキスで切断されてしまう。
「えいっ」
ぱしっという音とともに健士が崩れ落ちる。
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