「それでは、改めて。成人おめでとうございます?」
「あ、ありがとうございます」
音が出ない程度に御猪口を触れさせ、酒を口に含む。
舌が火伤しそうなほどの热燗の豊润な香りが口一杯に広がり、饮み込むと食道や胃の辺りまでがじんわりと温かくなってくる。
「はわぁ、美味し?」
幸せそうに頬を绽ばせる萌さんは、これまたとても可爱かった。
それからしばらくは、他爱のない世间话に终始した。
僕の东京での暮らしや、萌さんの岛での暮らし。
今后の人生设计や、今の仕事の话などなど。
萌さんとの会话は楽しく、彼女が勧め上手な事もあって、お酒もどんどん进んだ。
彼女も同じだけの量を饮んでいるはずなのに、仅かに頬が上気しているぐらいで、あまり酔った様子はない。
そして、その頬を上気させている姿が、また溜まらなく可爱いのだ。
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「萌さんとこうして饮めてるだけでも、岛に帰ってきた甲斐があったなぁ………」
ふわふわとした酔いと幸福感に揺蕩いながら、思わず本音が声となって漏れてしまう。
「ふふ。私もですよ、海斗さん」
萌さんが目を细め、ぺろりと唇を舐める。
「こんなに楽しいのは、この岛に来て初めてです。同年代の方とお话しするのも、実は久しぶりで」
「まぁ、そうですよね……ん?」
颔きつつ、足先に微かに违和感を感じた。
最初は、たまたま萌さんの足とぶつかってしまったのかと思った。
だが、その感触は离れるどころか、胫の辺りをすりすりと何度も上下する。
「どうかしました?」
思わず视线を下げたところで、萌さんが寻ねてくる。
「あ、いえ………っ……」
その声に反応して视线を上げて、ぞくり、と背筋が震えた。
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萌さんが笑っていたから。
だが、それはこれまでの穏やかな笑みではなく、悪戯っ子のような笑みで。
片足だけだった感触が、両足になる。
さらに胫から、内ももへとゆっくりと进んでくる。
间违いなく、萌さんの足だ。
ゆっくりと、まるでナメクジが这いまわるような速度で内ももを抚でられる。
妖しい感覚に呼吸が荒くなり、顔が赤くなる。
酒によって促进された血行が下半身に流れ込み、ズボンにテントを作り出す。
「もしかして、炬燵の中に何かいます?」
「あ、いや、何か、というか………」
「たまにあるんですよ。靴下かなぁって思いながら転がしてたら、ネズミだったりとか」
「は、はぁ……んんっ……」
生返事が跳ねる。
とん、とテントの先端を軽く踏まれて。
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